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認識の変化からはじまる 新しい自分、新しい関係性、新しい日本

お互いが理解し合える関係づくりに必要な観点のこと

私たちの人生は”無意識の観点”を基準に物事を考え、感情が湧き、表情や言葉、行動を選択して人生を創っています。人間関係においては無意識の観点が関係性の築き方に大きく影響しています。

あの人は好きだけど、あの人は苦手だな~とか、あの人の態度は、なんかイラっとする。そんな経験は誰にでもあると思います。


そこで、今回は、「お互いが理解し合える関係づくりに必要な観点のこと」をお伝えします。

 

まず最初に、なぜぼくが観点のことを伝えたいのか、その理由からお話ししたいと思います。

 

10年以上前になりますが、パートナーと大事件があって、分かり合うのは絶対に無理だろうと諦めていた状態から、分かり合えたという経験があります。

 

パートナーと付きあい始めたばかりの頃で、ぼくの一言がきっかけでパートナーが分厚いシャッター降ろし、話し合いすらできない状態になりました。

 

どうしたらいいかわからない、仲直りするのはもう無理だろう…このまま別れるしかない…

 

そう諦めかけていた時、2人の間に入り、お互いの話しをじっくり聴いて整理してくれた方がいました。

 

どんな気持ちでその言葉を言ったのか、言葉の裏にはどんなイメージがあったのか、その言葉を聞いた時にどう受け取って、どんな気持ちになったのか、その裏にはどんな観点があったのかなど、事細かく丁寧に、客観的に2人のやりとりを整理をしてもらいました。

 

そうして最終的には、なーんだ!お互い誤解してただけなんだ(笑)とお互いの本音が理解できて仲直りできた経験があります。

 

この時に無意識の観点がものすごい影響力を持っていることを実感しました。

それ以来、お互いがこちらにまとめた観点のことを共通認識として日々、対話を重ねて関係性を深めて来ました。今でもよくケンカはしますが、お互いを深く理解するとてもいいきっかけになっています。

 

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①コミニケーションは基本的にズレている 

 同じ単語を使って話していても、その単語に紐づいているイメージ、思い入れが、みんな違う(言葉の定義がみんな違う)。だから、「あれ?なんか話がズレてるな」と感じた時には単語のイメージを確認し合う。

②観点(判断基準)の特徴を理解する
・みんな持っている(○× 善悪 好き嫌い ねばべきなど)
・みんなバラバラ(異質性)
・ひとつにしても問題
・不完全(脳のクセと5感覚)
・自分が絶対に正しいと思い込んでいる

過去の体験経験によって作られた観点(判断基準)と脳の観点にダブルで観点が固定している。観点そのものが問題ではなく、観点が固定していることで、人間関係の様々な問題が起こる。この観点の特徴をお互いが理解したうえで対話をする。

③コミュニケーションの深さ
コミニケーションには深さがあります。
表情や言葉、行動など目に見える部分だけのコミュニケーション、そして、目に見えない考えや感情を共有するコミュニケーション、さらにその奥にある、イメージ、観点(判断基準)、アイデンティティなど無意識の領域まで含めたコミュニケーション。パートナーとは普段、目に見える領域から無意識の領域までを含めたコミュニケーションをしています。また、過去のどんな体験や経験によって作られた観点なのかを紐解いていくカウンセリング的なコミニケーションも行いながら、お互いの理解を深めています。無意識領域を紐解いていくカウンセリングは知識も技術も必要ですが、考えや感情に寄り添うだけでも、全然違うコミニケーションになります。

④自分と相手の無意識の観点(判断基準)を知る
コミュニケーションは戦いではありませんが、孫子の兵法に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があるように、自分と相手はどんな無意識の観点があるのかを知ったうえで対話する。自分の良さや弱さ、相手の良さや弱さをお互いが理解することで、心理的に安心感を持ちやすく、良さは伸ばし、弱さは補い合って一緒に超えていく関係性を築いていけます。


⑤ゼロの在り方で相手の話に耳を傾ける

一旦、自分の観点を外して0(ゼロ)の器になって、ジャッジせずに相手になりきって話しを聴く。相手はどんなイメージで何を言おうとしているのか?ゼロの器で受け取ることによって、本音を話してくれるようになりますので、相手のことを深く理解できます。知識やスキルも大事ですが、この在り方での対話が一番大事です。

 

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ぜひ、これを参考にして家族や友人、職場での関係づくりに生かしてみてください。

お互いが理解し合って無限の可能性を引き出して高め合える関係性の輪が広がって行ったら嬉しいです。

 

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