Bushido~山形で受け継がれる抜刀道の精神~
抜刀道家の友人 阿部吉宏さんが講師を務めるということで、これは絶対に参加しないといけない!ということで、
先日、山形市創造都市推進協議会主催 第13回Creative Cafe「Bushido~山形で受け継がれる抜刀道の精神~」に参加して来ました。
会場は到着するとすぐに、「来てくれると思っていました。」とハグで迎えてくれたことがとても嬉しかったですね^ ^
講演はわら巻きを真剣で斬る迫力満点の演武から日本刀の歴史、抜刀道、武士道の精神などサムライ好きには堪らない内容で、とても感動的は講演でした。
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●剣と刀の違い
・刃が両方に付いているのが剣(ソード)
・刃が片方だけに付いているのが刀(セイバー)
●日本刀について
日本刀は1000年の歴史がある。
日本刀に反りを取り入れたのは、平将門と言われている。
●居合と抜刀の違い
・居合…座った状態で刀を鞘に収めた状態から所作の美しさも含め武士道を体現する。
・抜刀…立った状態で刀を鞘から抜き、当時の侍が感じていたであろう生死をかけた緊張感の中で武士道を体現する。
●抜刀術と抜刀道の違い
抜刀術は人殺しの剣術。そこに精神性を入れたものが抜刀道、さらに所作の美しさが加わると芸になる。
●刀の側面を”しのぎ”と呼ぶ。
ここからしのぎを削るという言葉が生まれた。
●武士道の精神
・「武」は 、「戈」を「止」めると書き、混沌を整理するという意味もある。
・袴の7つのひだは、義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義をあらわす。武士道とは、心意気。
●刀には神が宿ると言われる所以
・三種の神器の一つに剣がある。
・刀鍛冶が神に祈りを捧げ魂を込めて打つ。
(祖父が鍛冶屋だったので、祖父の姿が浮かびました)
・子や孫が生まれた時に送る守り刀、子や孫を悪いものから守ってくれるように…と純粋な愛と祈りが込められている。これらが刀には神が宿ると言われる所以。
●刀の重さ
830g~900g 重いと1日中持って戦うことができないから1日中持っていられる重さになっている。
●阿部さんが抜刀道場を開くまでの物語
14歳の時に出会ったひとつの新聞記事がきっかけで「兜割りかっこいい、兜割りがしたい」その一心で居合の道に進み、いくつか道場を渡り歩き兜を割った本人と運命的な出会いを果たす。厳しい修行の末えに全国優勝をするなどの実績を積み、自分が理想とする抜刀道を伝えたくて道場を開いた。
闇討ちされた父の仇を討つため、強くなるため修行をはじめ抜刀術の秘伝を得て、見事、仇討ちに成功した。阿部さんによると、人を殺したくて、抜刀の秘伝を得たわけじゃないとのこと。強くなった姿を父に見て欲しいという、純粋な子ども心、想いの強さ。愛の力で強くなれるというお話。
●最強の敵
最強の敵は弱い自分。
今、勝利している強さをもう1度思い出して欲しい。
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と、盛り沢山の内容で、ますます武士道の世界に興味が湧いたのはもちろんでしたが、阿部さんが兜割りに惹かれ、兜を割りたい…その一心で居合の道に進み道場を開くまでの物語と居合道の祖・林崎甚助源重信公の父と子の愛の物語には心が震えて涙が出ました。
美しいなぁ… と。
この話は、ぜひ阿部さん本人から聴いていただきたいです。きっと心に響くものがあるはずです。
それから、海外からの観光客が増えているけど、京都、沖縄、北海道、美しい景色を見に来ているわけじゃなく”日本人”を見にて来ている。「日本人をもう一度取り戻すことが理想であり悩みである。」とおっしゃっていましたが、とても共感しました。
日本人とは、日本人の心だと思います。
日本人の心とは、武士道の精神、茶道の精神、そしてそれらに共通するの和の精神だと思います。その美しい精神を取り戻したい。
僕の魂がそれを求めているからこそ、阿部さんと出会い、阿部さんを通して武士道と出会ったのだと思います。
2年後の2020年、東京オリンピックの時には、誇り高き侍の精神とDNAを持った1人の日本人として、日本の美しい精神を表現していきたいと思っています。
武士は、一瞬、一瞬、今ここを美しく生きる
そんな生き方をしていこうと思います。
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