シンギュラリティ(技術的特異点)について
みなさんは「シンギュラリティ」という言葉を聞いたことはありますか?
僕が初めてこの言葉を聞いたのは2011年でしたが、つい最近までは、自分には全く関係ないことだと思い気にも留めていませんでした。
アルファ碁がきっかけで人工知能に関心を持って調べているうちに、半導体の世界的メーカーでトップを務める小池淳義さんの本と出会い、「シンギュラリティ」のことを詳しく知ることで自分だけではなく、この時代に生きる私たち一人ひとりに関係があるテーマで真剣に取り組まなければいけないと考えるようになりました。
シンギュラリティ(技術的特異点)は簡単に言えば”人工知能(AI)が、人類の知能を超える時点”のことで、2045年に来ると予測されていてます。また、人類が破滅するかもしれない危機"とも言われています。
2045年は、今から27年後です。
生まれたばかりの赤ちゃんは27歳になり、20歳の人は47歳、40歳の人は67歳、60歳の人は87歳になります。僕は今、39歳なので、66歳の時です。みなさんはいくつになっていますか?
さらに、2030年頃にはプレシンギュラリティ(社会的特異点)が来るとも言われており、社会が一変しこれまでの常識や価値観が全て覆され、すべての前提条件が成立しなくなるとも言われています。
では、AIが人類の知能を超えた時にどうなるのでしょうか?シンギュラリティの何が問題なのでしょうか?
この本に書いてあったことに少しだけ僕の考えを交えて書いてみようと思います。
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①AIと医療技術の進化によって人間が死ねなくなる可能性がある。
今まで人間はいつか死ぬことを前提として生きてきたのに、死ぬことさえもできなった時に、何のために、なぜ生きるのか?が問われる。
②AIの進化によってマシーン自らが目的を持つようになった時に、人間を奴隷と扱うような時代になる。
人間よりも遥かに高度な知能を持ったAIが人間をどう定義するのかによってはあり得ることだと思っています。
だから、人工知能が定義するよりも早く、わたし達が自ら人間とは何なのか?その問いに答えを出さなければならないと思っています。以前、未来学者のアルビン・トフラーが「21世紀人類と使命は、人間の再定義」だと言っていましたが、今がその時だと思います。
③10年後には、今人間がやっている仕事の90%がAIやロボットに奪われる。
これついては肯定的に捉えています。今までやっていた仕事はAIとロボットに任せて一人一人が好きなことを表現していけるようになると思います。
10年以内に無くなると言われている仕事をしている人は、その仕事がいつか機械に取って代わられることを想定し、次の一手を準備しながら生きていく必要があると思います。
④脳の記憶を全てデジタル化して、外部記憶装置に保存できるようになる。
人間とロボットの境界線が無くなり自分と同じ記憶を持った人型ロボットが誕生した時に、人間とロボットの違いは何なのか? 自分とはいったい何なのか?が問われる。
⑤現実とバーチャルの区別ができなくなる。
現実とバーチャルの区別ができなくなるのだったら、そもそも現実とはいったい何なのでしょうか?
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このように、今まではSF映画の中だけの話だと思われていたことが、現実になる可能性が高く、一言で言うと人間の存在意義が問われていると言えます。
シンギュラリティについては、様々な意見がありますが、先日、山形大学の工学部で開催された小池さん講演会で直接お話しをお聴きして、シンギュラリティは起こると僕は確信をしました。
シンギュラリティ初めて知った方もいらっしゃると思いますが、みなさんはどう思いますか?
よろしければ、ご意見をお聞かせください。コメントお待ちしております。